国語科だより〜朝顔 1 〜
- 公開日
- 2020/08/03
- 更新日
- 2020/08/03
学校の様子
千利休という茶人がいました。彼の家にはたくさんの朝顔がそれは見事に咲いていたそうです。それを聞いて豊臣秀吉が是非見に行こうということになりました。家来が確認したところ、噂に違わず、それはそれは美しかったそうです。そこで秀吉は喜んで利休の家に行きました。
ところがどうでしょう。庭の朝顔はすべて利休が摘み取ってしまったのでまったくありませんでした。秀吉はさぞや怒ったことでしょうね。しかし、茶室に案内されると、たった一輪の朝顔が生けられていたそうです。
すべての花の中から一番美しい一輪を、秀吉のために選んで、他はすべて捨ててしまったということでした。秀吉は、その一輪に感動したという話が残っています。