国語科だより〜 萩(はぎ) 〜
- 公開日
- 2020/10/08
- 更新日
- 2020/10/08
学校の様子
はらはらと散る萩は、秋の七草の一つです。
一つ家に 遊女も寝たり 萩と月 松尾 芭蕉
みなさんは「親知らず 子知らず」の歌を知っていますね。旅をする、親が子を、子が親を気づかっていられないほどの狭い道と激しい荒波が打ち寄せる海岸のある市振(いちぶり)での詠まれた芭蕉の有名な俳句です。「奥の細道」市振に出ています。
芭蕉は宿屋で伊勢参りに行く遊女から、心細いから、一緒に連れて行ってほしいと泣きながら頼まれますが断ります。身分の低いはかなげな遊女は萩でしょうか。月は遊女の手の届かない、きれいな憧れの世界でしょうか。
実はこれは西行に憧れた芭蕉の創作という説もありますよ。