国語科だより〜柳 4〜
- 公開日
- 2020/05/18
- 更新日
- 2020/05/18
学校の様子
松尾芭蕉を知っていますか?3年生は「奥の細道」で学習します。(国語教科書3年P178)
江戸時代に、もしかしたら忍者かもしれないといわれた俳人です。(あまりに、各地を訪ねていることと、生まれが忍者の里伊賀上野だから)彼が心から憧れていた人のひとりに西行というお坊さんがいます。いわば、芭蕉のアイドルですね。そこで、芭蕉は、アイドル西行が歌を詠んだ場所を実際にみてみたいと旅に出かけます。「奥の細道」の旅の途中で那須の「芦野」に行きます。沼津も日本中のラブライバーがやってきますね。それと同じことでしょうか。西行は次のような短歌を残しています。
「道の辺に 清水流るる 柳蔭 しばしとてこそ 立ちどまりつれ」
西行は平安時代末期(12世紀)の歌人です。江戸時代の芭蕉(17世紀)からすると五百年ほど開きがあります。西行が歌を詠んだという場所は「遊行柳(ゆぎょうやなぎ)」という歌枕(古くから歌に詠まれた有名な場所)(便覧P120)となっています。能でも演じられます。そこで、芭蕉は、西行を思いながら一休みします。そして一句。
田一枚 植て立去る 柳かな
1689年4月20日、太陽暦でいうと6月7日のことでした。
沼津もそろそろ田植えですね。
※学習課題
・西行は桜を愛してやまなかったそうです。彼の、桜と満月(望月)をモチーフにした有名な和歌は何ですか?