国語科だより〜ざくろ(石榴) 2〜
- 公開日
- 2020/05/28
- 更新日
- 2020/05/28
学校の様子
28日は、鬼子母神の縁日が開かれる日だそうです。鬼子母神、知っていますか?
昔、インドに鬼子母神と呼ばれる鬼が住んでいました。鬼子母神には子どもが五百人と、千人とも一万人とも言われるほどいました。中でも末っ子のビンガラをことのほかかわいがっていました。ところが鬼ですから、彼女の一番好きな食べ物は、人間の子どもでした。村人は、子どもを食い殺されるので、困ってお釈迦さまに助けをこいます。すると、お釈迦さまは、ビンガラをかくしてしまいます。鬼子母神は気が狂ったように、子どもを探しますが見つからず、お釈迦様に助けをこいます。お釈迦さまは「お前はたくさんの子どもがいるのだから、ひとりくらいかまわないだろう。たったひとりの子どもを失った親の悲しみはいかばかりか。」といって諭しました。鬼子母神は子どもを食べることをやめ、お釈迦様の弟子になることを誓いました。お釈迦様は、ビンガラを返してやりながら、「子どもを食べたくなったらこれを食べなさい。人間の子どもの味がするだろう。」といったとか。
鬼子母神は、今では子どもを抱いた穏やかな顔で描かれることが多くなりましたね。